ご依頼者様:40代、女性
被疑事実:過失運転致死
ご相談内容
ご依頼者様は、カーナビの操作に気を取られ、脇見運転をしてしまった結果、対向車線を走行していたバイクと衝突し、相手方を死亡させてしまうという交通事故を起こしてしまいました。ご依頼者様は、この過失運転致死事件について、今後の刑事手続きの流れや、被害者への対応、そして何よりも今後の自身の生活がどうなってしまうのかという大きな不安を抱え、当事務所にご相談に来られました。
依頼後
ご依頼後、弁護士はまず、ご依頼者様に対して、刑事手続きの流れや、予想される処罰の内容、そして取り調べへの対応方法などを丁寧に説明しました。これにより、ご依頼者様の不安を少しでも和らげるよう努めました。
次に、弁護士は速やかに被害者のご遺族様との示談交渉に着手しました。ご依頼者様の深い反省の気持ちと謝罪の言葉を真摯にお伝えし、粘り強く交渉を重ねた結果、ご遺族様との間で示談を成立させることができました。
また、公判においては、ご依頼者様が深く反省していること、ご遺族様との間で示談が成立していること、ご依頼者様には前科前歴がないこと、そしてご家族のサポート体制が整っていることなどを具体的に主張し、情状酌量を求めました。さらに、ご依頼者様が今後二度と同様の事故を起こさないための具体的な取り組み(例えば、運転免許の自主返納や、交通安全講習への参加など)についても言及し、再犯の可能性が低いことを裁判官に訴えました。
解決のポイント
本件の解決のポイントは、以下の3点です。
迅速な示談交渉と成立: 事故後、速やかにご遺族様との示談交渉を開始し、ご依頼者様の謝罪の気持ちを真摯に伝えることで、被害者感情に配慮した対応として、裁判官にも良い印象を与えました。
ご依頼者様の深い反省と具体的な再犯防止策の提示: ご依頼者様が深く反省し、二度と事故を起こさないために具体的な行動を起こしていることを示すことで、更生の意欲と再犯可能性の低さを裁判官に理解させることができました。
充実した情状証拠の提出: 前科前歴がないこと、家族による監督が期待できることなど、ご依頼者様に有利な情状を詳細に主張し、証拠として提出することで、裁判官の理解を得ることができました。
これらの弁護活動の結果、ご依頼者様は執行猶予付きの判決を得ることができ、刑務所に服役することなく、早期に社会復帰を果たすことができました。ご依頼者様からは、弁護士のサポートにより、精神的な負担が軽減され、落ち着いて裁判に臨むことができたとのお言葉をいただきました。